GitとGitHubの基本概念
皆さんはGitを聞いたことがありますか?
Gitはバージョン管理システムの一つで, プログラムのソースコードや文書の変更履歴を管理するためのツールです. Gitを使うことで, 複数人での開発を行う際に, 誰が何を変更したかを管理することができます. また, Gitを使うことで, 過去の状態に戻すこともできます. Gitは企業などでも使われている, プログラマにとって非常に重要なツールです.
この講習では, Gitを扱う上で必要となる基本的な7つの操作について学びます.
1. Gitとは何か
バージョン管理システムの概要
- バージョン管理システムとは、ファイルの変更履歴を記録し、管理するためのシステムです。
- 複数人での共同作業や、過去の状態に戻したりすることが簡単にできます。
なぜGitが必要か
- 変更履歴の追跡: いつ、誰が、どのような変更を行ったかを記録します。
- バックアップと復元: 過去のバージョンに戻したり、特定の状態を復元できます。
- 共同作業の効率化: 複数人での同時開発がスムーズに行えます。
Gitの特徴
- 分散型バージョン管理システム: Gitは中央サーバーだけでなく、各開発者のローカルにもリポジトリを持ちます。
- 軽量ブランチ: ブランチの作成や切り替えが高速で簡単です。
- 強力なマージ機能: 複数の変更を統合するマージ操作が強力です。
2. GitHubとは何か
GitHubの概要
- GitHubは、Gitリポジトリをホスティングするウェブサービスです。
- Gitの機能をクラウド上で提供し、プロジェクトの公開や共同作業を容易にします。
GitHubの主な機能
- リモートリポジトリ: プロジェクトをインターネット上でホスティングし、どこからでもアクセス可能。
- コラボレーションツール: プルリクエスト、Issue、Wikiなどの共同作業ツールを提供。
- プロジェクト管理: プロジェクトの進捗や課題管理が容易に行えます。
3. GitとGitHubの違い
Gitの役割
- ローカル操作: ローカルマシン上でのファイルのバージョン管理。
- コミットとブランチ管理: ローカルでのコミットやブランチ操作が可能。
GitHubの役割
- リモート操作: リモートリポジトリでの管理と共有。
- 共同作業の場: チームでのプロジェクト共有や共同作業が可能。
GitとGitHubの連携
- リポジトリのクローン: GitHubのリポジトリをローカルにコピーする(
git clone)。 - 変更のプッシュ: ローカルの変更をGitHubのリポジトリに反映する(
git push)。 - 変更のプル: GitHubのリポジトリの変更をローカルに取り込む(
git pull)。